「赤ちゃん返り」と「登園しぶり」、どちらも子育て中の親にとっては避けて通れない課題ですよね。
朝の支度で泣き出したり、保育園の門前で固まったり…。そんな姿に戸惑い、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃん返りによる登園しぶりの原因とその対処法を、明日から試せる具体的な声かけやケアの工夫とともにご紹介します。
親も子どもも笑顔で一日を始められるよう、心をラクにするヒントを見つけてくださいね。
赤ちゃん返りで登園しぶりする子どもへの対処法

子どもが赤ちゃん返りをして登園を嫌がると、親として胸が痛むこともあります。
それでも、ひとつひとつの対応が“安心”と“自信”につながります。
お子さんに寄り添いながら、温かくしっかりと支えていくことが何より大事です。
子どもに安心感を与えるアプローチ
朝、ぎゅっと抱きしめて「ママはすぐ戻ってくるよ」と伝えるだけでも、大きな安心になります。
具体的には、「お仕事が終わったら◯◯して遊ぼうね」といった、“帰るね”の言葉を入れると効果的です。
安心できる言葉かけとスキンシップは、お子さんの心の安定を支えてくれます。
親子のスキンシップを増やす工夫
朝は忙しくても、登園前にはハグや背中トントンで愛情をしっかり伝える時間を取りましょう。
帰宅後も「ただいま」ハグや、「今日がんばったね」のタッチで、毎日の頑張りを感じさせてあげたいです。
温かな触れ合いは、赤ちゃん返りの気持ちを柔らかく包み込む力があります。
一貫した生活リズムの重要性
毎朝・毎晩のルーティンを揃えておくことで、お子さんは安心感を得やすくなります。
例えば、「起床→朝ごはん→着替え→出発時間」といった流れを毎日ほぼ同じにすることがポイントです。
予測可能な生活は、お子さんの心に“安心の土台”を築いてくれます。
朝の時間をゆったり過ごすための工夫
前夜の準備(服・リュック・朝ごはんの用意)を済ませておくと、朝のバタバタを避けられます。
また、アラームを少し早めにして、朝のふれあいタイムを確保するのもおすすめです。
余裕のある朝は、気持ちの余裕にもつながります。
登園直前の声かけ例と注意点
「今日は○○ちゃん(お友だち)も来るよ」「先生と〇〇して遊ぼうね」と、登園先の楽しいことを伝えましょう。
ただし、「泣かないでね」「イヤイヤしないでね」と否定形で言うと逆効果になることもあります。
肯定的な言葉かけで、登園への前向きな気持ちを育ててあげましょう。
登園後のフォローアップの仕方
迎えに行った際には「今日はどうだった?」と穏やかに問いかけ、話をじっくり聞いてあげてください。
例えば、絵本や写真、お迎えの際のちょっとした作品を一緒に見ることで、その日の感情を引き出せます。
“聞いてあげる”“一緒に振り返る”姿勢が、安心感と満足感につながります。
きょうだいとの関わり方を見直す
きょうだいがいる場合、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)が先に行ったからね」とだけ言わずに、下の子にも「ママにぎゅってしようね」と声をかけましょう。
きょうだいが帰宅後に遊びの時間を共有するなど、関係性のバランスにも目を向けて。
それぞれが“特別に大切な存在”という実感を得られる環境を作ることが大切です。
親自身の心のケアと余裕の作り方
“ちゃんとしなきゃ”という気持ちにとらわれすぎず、自分自身の休息時間も大切にしましょう。
友人や家族に愚痴を話す、小さな好きなこと(お茶の時間や読書)を取り入れることが気持ちの余裕につながります。
親の笑顔は、子どもにとってもいちばんの安心材料です。
保育士や専門家との連携方法
登園を嫌がる様子を保育士に相談し、どんな時に不安そうかなどの細かい様子を共有しましょう。
必要であれば、子育て相談センターや専門家から、個別のアドバイスをもらうのも有効です。
“ひとりで抱え込まず、周囲と支え合う”ことが、温かい育ちの一歩になります。
赤ちゃん返りと登園しぶりが起こる原因とは

赤ちゃん返りや登園しぶりは、幼い子どもが自分の存在や安心を再確認したいときに起こります。
家庭や保育園での変化、環境のちょっとしたズレが、子どもの心に「どうしよう?」という不安を生むのです。
小さな変化が、大きな心理的波紋を引き起こすことも。
例えば、保育園の先生が変わった、最近パパやママの連続不在が続いているなど。
このような「安心の揺らぎ」が、赤ちゃん返りや登園しぶりというかたちで現れるのです。
家庭内の環境変化による影響
引っ越しや親の職場やスケジュールの変化があると、子どもは「日常の安心」が揺らぎます。
普段のルーティンが崩れるだけで、子どもは不安を覚え、登園を拒むサインとして行動に表します。
子どもにとっては「いつもの場所に行くのが怖い」と感じることも。
新しい家庭の匂いや家具、親の態度や会話の変化にも敏感に反応します。
こうした背景が、赤ちゃん返りや登園をいやがる気持ちを引き起こします。
愛情不足と誤解されがちな心理
登園しぶりを見ると「愛情が足りないのかな」と感じてしまうことがあります。
しかし、実際には愛情は深く注がれているにも関わらず、子どもにそう伝わっていないだけかもしれません。
子どもの行動は「証明して」と願っているサインとも。
たとえば、早朝の忙しさで言葉を掛ける時間が短くなると、子どもは「気にしてもらえていない?」と錯覚します。
これが、愛情不足という誤解につながり、さらに不安が膨らみます。
登園前にできる親のサポート方法

登園前のちょっとした工夫が、子どもの気持ちに大きな安心をもたらします。
「今日は楽しい一日になるよ」という暗示的な声かけや、余裕ある準備で安心感を積み重ねましょう。
朝の時間が穏やかであること自体がサポートの第一歩です。
準備に追われず、ゆったりと笑顔で関われる環境作りが大切です。
前日の準備で朝の混乱を防ぐ
翌朝のバタバタを避けるためには、服やバッグの準備を前日に済ませておくことが効果的です。
さらに、朝食の内容やお弁当(必要なら)の計画も前夜に相談しておくと安心感が増します。
- 着替えや持ち物を玄関近くにまとめておく
- 朝の時間帯に余裕を持てるよう、前夜にタイマーをセット
- 翌日の流れを「明日は○○だからね」と軽く話しておく
このような準備は、朝の子どもの混乱を減らし、不安を和らげます。
お気に入りアイテムを活用する
安心できるアイテムを持たせることで、子どもは保育園でも心のよりどころを感じられます。
例えば、小さなぬいぐるみやハンカチ、写真入りのキーホルダーなどが効果的です。
お気に入りアイテムは「ここにあるから大丈夫」という安心メッセージになります。
- 普段から一緒に遊んでいる小さなおもちゃ
- 親や家族の写真を入れたフォトキーホルダー
- 香り付きのハンカチ(柔らかいタオルも可)
こうしたアイテムは、親の存在や愛を、物理的に手元にもたらす小さな架け橋です。
登園しぶりの朝に効果的な声かけ・対応例

登園しぶりの朝こそ、子どもへの言葉かけがカギになります。
親の言葉ひとつで、子どもの心は「あ、今日もきっと大丈夫かも」と切り替わるものです。
言葉の力は、小さな不安を溶かす魔法になり得ます。
肯定的な言葉かけの実例
「今日は○○ちゃんの好きな〇〇があるかもしれないね」と未来への期待を込める言葉は効果的です。
また、「ママ(パパ)と一緒にいるから大丈夫だよ」という安心メッセージも有効です。
このような言葉は、子どもが自分の存在を認められたと感じるきっかけになります。
- 「今日も一日がんばって、あとでたくさんぎゅーしよう!」
- 「先生が〇〇ちゃんに会いたいって言ってたよ」
- 「ママ(パパ)がずっと応援してるよ」
肯定と期待がセットになった声かけは、子どもの勇気を引き出します。
NGワードとその理由
たとえば「泣かないで」と直接言うと、子どもの中で「泣いてはいけない」とプレッシャーになります。
また、「早くしなさい」と急かす言葉は、子どもに焦りや自己肯定感の低下を招きがちです。
こうした言葉は、不安な気持ちを無視してしまう危険があります。
- 泣きたい気持ちを否定する言葉:「泣かないでね」
- 時間的プレッシャーを与える言葉:「早くしなさい」
- 比較してしまう言葉:「○○ちゃんは泣かないよ」
代わりに、「大丈夫?一緒に行こうね」と一歩寄り添う言い方に切り替えましょう。
| 言葉かけの種類 | 例 | 理由 |
|---|---|---|
| 肯定的・期待型 | 「今日は〇〇があるよ」「先生が会いたがってたよ」 | 登園へのモチベーションを高め、安心感を与える |
| 安心寄り添い型 | 「ママ(パパ)と一緒だよ」「あとでぎゅーしよう」 | 親との繋がりを感じさせ、不安を和らげる |
| NG言葉 | 「泣かないで」「早くしなさい」 | 不安を増幅させ、自己肯定感を下げる可能性あり |
保育士に相談するタイミングと伝え方

子どもが赤ちゃん返りや登園しぶりを見せ始めたとき、不安が募るものです。
そんなときこそ、早めに保育士さんに相談することが大切です。
信頼できる関係が築けていれば、「相談しづらい…」という気持ちも軽くなるはずです。
お互いが安心して話せるうちに、気になる変化や感情を丁寧に伝えるのがポイントです。
相談時に伝えるべきポイント
まずは、子どもの行動や言動を事実として詳しく伝えましょう。
例えば、いつ、どんな場面でぐずったか、泣き方や言葉の変化、普段との違いなどです。
その上で、親として感じている心配や願いも素直に伝えましょう。
- 行動の具体的な時期や状況
- 変化が起こった環境のきっかけ(例:下の子の誕生、連休明けなど)
- 家庭で心掛けている接し方や工夫
共有したい家庭での様子
家庭での子どもの様子は、保育園での理解にもつながります。
たとえば、スキンシップを求める頻度が増えた、甘えが強くなったなどの変化があれば、ぜひ伝えてください。
保育園と家庭が子どもの心の見えづらさを共有することは、とても力強い支えになります。
| 家庭での様子 | 伝えると役立つ理由 |
|---|---|
| 甘え・抱っこを求める頻度の変化 | 子どもの安心したい気持ちのサインとして理解されやすくなる |
| 食事や睡眠のリズムの変化 | 体調や生活リズムの乱れの可能性を保育士が認識できる |
| 特定のきっかけ(行事・連休など) | 状況への気付きが共有でき、対策に役立つ |
家庭でできる赤ちゃん返りへのケア

赤ちゃん返りは、子どもの心がゆらいでいる証です。
親子の絆をもう一度深めるチャンスとも言えます。
小さな変化や「かまってほしい」サインを見逃さず、丁寧に関わることが大切です。
お手伝いや役割を与える工夫
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)らしさ」を感じられる機会を与えることが効果的です。
例えば、次のような役割をお願いしてみましょう:
- お片付けのお手伝い
- お迎えや準備のサポート
- 小さな家事の見守り係
子どもが役割を果たせたときは、たくさん褒めて安心感を育んであげてください。
子ども一人の時間を作る方法
下の子の世話に追われる中で、上の子への時間が減ると、不満や寂しさが募ります。
わずか数分でも“二人きりの時間”を日々確保することが、心の安定を支えます。
具体的には:
| 方法 | 効果 |
|---|---|
| パパとの遊びタイムを定期的に設ける | 親以外との信頼感や安心が広がる |
| お風呂や絵本の時間を上の子メインにする | 特別な“自分だけの時間”として満足感が得られる |
| 家族で“上の子優先の日”を設定する | その日だけはわがままも受け止められる安心感 |
登園しぶりが長引く場合の対応策

登園しぶりは、成長過程で多くの家庭が通る道です。
でも「いつまで続くの…?」という不安もあり、つい焦りや迷いが生まれます。
子どもの心の波長に寄り添いながら、必要に応じて専門家の支援を検討する柔軟さも大切です。
専門機関への相談目安
登園しぶりが数週間から数ヶ月続く、または、家庭での対応では改善が難しいと感じたら、専門家に相談するサインです。
具体的には、以下のような場合:
- 朝の登園時に強い過呼吸や嘔吐などがある
- 家庭でのケアやスキンシップでも落ち着かない
- 子ども自身の情緒が不安定で親も疲弊している
このようなときは、児童相談所や発達支援センター、地域の子育て相談などに早めに相談することが、安心への一歩になります。
登園以外の選択肢を考える
どうしても朝がつらい時、無理を続けるよりも柔軟な選択を検討することが、親子の心を守ります。
例えば:
| 選択肢 | メリット |
|---|---|
| 短時間保育や延長保育に切り替える | 登園の時間帯をゆるやかにし、少しずつ慣らせる |
| 週数回の登園からスタート | 負担を減らしながら徐々に慣れさせる |
| 一時的に自宅保育に頼る | 心身の疲れを癒しつつ、親子の信頼関係を養いやすい |
よくある誤解とNG対応

赤ちゃん返りにどう対応すればよいのか悩むママは多いです。
「かわいそうだから」とつい甘やかす対応は、一見優しいように思えますが、実は子どもの不安や混乱を長引かせる可能性があります。
「甘やかし」と「安心を与える対応」はまったく異なるものです。
しっかり向き合いながらも、適切な距離感を保つ対応が求められるのです。
「甘やかし」とは異なる対応
甘やかしとは、子どもの要求をただただ受け入れ、限度を設けず優しくしすぎることを言います。
一方、安心を与える対応とは、「大丈夫だよ」「ママ(パパ)はあなたのそばにいるよ」と、心を落ち着ける言葉がけをしながら、適度なルールや日常のリズムを保つ方法です。
その違いは「無条件の受容」と「境界をもった愛情」の違いにあります。
叱る・放置のリスクとは
感情的に叱ってしまうと、子どもはさらに不安になり、赤ちゃん返りの症状が悪化することがあります。
逆に放置することも、自己肯定感を低下させ、親への信頼を揺るがすリスクがあります。
叱ることと放置すること、どちらもバランスを欠くと子どもの心を傷つける可能性があります。
先輩ママたちの体験談・乗り越え方

赤ちゃん返りを経験した先輩ママたちからは、共感できるリアルな体験談が多く寄せられています。
同じ悩みを抱えていた者だからこそ、その乗り越え方には温かみと具体性があります。
体験談をもとにした対処法は、心の支えになるだけでなく実践のヒントにもなります。
多く見られた対処パターン
先輩ママたちの対処法には、共通するいくつかのパターンがあります。
- 「特別時間」を設けて、子どもと二人きりでじっくり向き合う
- 「気持ちカード」や「お絵かき」を使い、気持ちを可視化する
- きょうだいと一緒に遊ぶ際も、あえて「あなた時間」を意識的に作る
こうした方法で、子どもが抱えるモヤモヤを丁寧にすくい取ることが多くのご家庭でうまくいったようです。
赤ちゃん返りからの回復事例
ある家庭では、慣らし保育の最中に急に赤ちゃん返りが始まり、保育園に行こうとしない時期がありました。
そこで「お迎えごっこ」を導入し、子どもが先に保育園へ行き、帰りに迎えに行くシミュレーションを日常化しました。
結果として、登園を自ら促す姿勢に変わり、次第に赤ちゃん返りも自然に収まっていったというケースもあります。
遊びや日課の中に“安心を届ける仕掛け”を散りばめることが効果的です。
赤ちゃん返りと登園しぶりに関するQ&A

赤ちゃん返りと登園しぶりは関連する場合が多く、気になる疑問もたくさんありますよね。
ここでは、よく聞かれる質問について、シンプルかつ納得できる答えを用意しました。
安心できる答えが少しでもママの心を軽くすれば幸いです。
何歳頃まで続くの?
赤ちゃん返りや登園しぶりのピークは、だいたい2~4歳ごろと言われています。
ただし、子どもの性格や環境によって個人差が大きいのも事実です。
焦らず、子どものペースに寄り添うことが大切です。
兄弟がいなくても赤ちゃん返りする?
もちろん、兄弟がいない一人っ子でも赤ちゃん返りすることはあります。
これは「親の愛情がほかの誰かに取られるのではないか?」という不安が、子どもの中に芽生えるからです。
兄弟の有無に関係なく、赤ちゃん返りは誰にでも起こりうる自然な行動です。


